2008.07.30コラム
アンチエイジング 戦うべきものとは?
最近私が気になる言葉があります。
それは、「アンチエイジング」です。
とくに美容方面で頻繁に使われている言葉であり、いつまでも若々しく美しくありたいという意味が込められています。また、この言葉は広く捉えれば「老化防止」です。正に、“老いとの戦い”!!!老いは誰にでもやってくるものであり、受け入れなければならない現実。
垂れだがってくる筋肉、刻み込まれる皺・・・。あたかも重力という敵に屈服していくかのように捉えられている「老化」です。しかし、重力があるからこそ我々は立つことができ、重力があるからこそ大地に足をつけ歩くことができるのです。 つまり、重力は我々のサポーターなのです。 これを敵のごとく捉えがちな思考が、間違った方向に我々を導いているような気がするのです。
矯正下着をつけて締め上げ、少しサイズが減ったと喜ぶ人。筋力トレーニングやマッサージをすることで、垂れ下がってきた部位がしまってきたと喜ぶ人。丸まってくる背中を伸ばす為に整骨院通いに精を出す人。顔の皺を消すためにマッサージに熱心な人。皆、若返ったと喜んでいる・・・。
私は、サイズが減ったことや筋力がついたこと、マッサージなどを否定しているのではありません。しかし、如何なものでしょうか??その方向性に私は違和感を感じるのです。 重力と如何に向き合うか?ということを抜きにして、それを敵のごとく扱い、それに戦いを挑むようなアプローチは無駄であると言いたいのです。 重力の恩恵をしっかり受けた自分自身の使い方(アレクサンダー・テクニークではこれをuseと言います)がベースになり、その上でのプラスアルファ+αの努力であるべきです。矯正下着をつける前に、下着をつけなければならない状態を作り出している自分自身をまず見つめなおすべきではないでしょうか?もっと具体的に言えば、下腹が無防備に出てくるような、お尻が垂れてくるような姿勢で立っていないか?歩いていないか?動いていないか?ということです。
アレクサンダー・テクニークの教師達の中にはかなり高齢の方々も沢山いらっしゃいます。私が実際にレッスンを受けた教師の中にも、90歳を超えた方もいましたが、皆、背筋がピンと伸び、軽やかで、歩く姿が本当に美しい。 F.M.アレクサンダーの晩年の姿(写真)も、非常に若々しい表情とその姿に魅了されます。若い頃に比べれば、皆、皺が増え筋肉の衰えもあるでしょう。しかし、重力に屈服していくような老化の仕方ではありません。大地に足が着くということを“グランディング”という言葉で表現されることがありますが、正に“グランディングされた優雅さ”とでも言いましょうか・・。
人が生きていく上では常に「変化」を友とします。
老化もそうです。
その変化と如何にして向かい合うか?
つまり、自分自身と向かい合うか?ということが最も重要なはずです。
老いとの戦い”において、戦うべき相手は重力ではなく、自分自身です。
日々、どのように自分自身を使っていくか?ということなのではないのでしょう?
それは、「アンチエイジング」です。
とくに美容方面で頻繁に使われている言葉であり、いつまでも若々しく美しくありたいという意味が込められています。また、この言葉は広く捉えれば「老化防止」です。正に、“老いとの戦い”!!!老いは誰にでもやってくるものであり、受け入れなければならない現実。
垂れだがってくる筋肉、刻み込まれる皺・・・。あたかも重力という敵に屈服していくかのように捉えられている「老化」です。しかし、重力があるからこそ我々は立つことができ、重力があるからこそ大地に足をつけ歩くことができるのです。 つまり、重力は我々のサポーターなのです。 これを敵のごとく捉えがちな思考が、間違った方向に我々を導いているような気がするのです。
矯正下着をつけて締め上げ、少しサイズが減ったと喜ぶ人。筋力トレーニングやマッサージをすることで、垂れ下がってきた部位がしまってきたと喜ぶ人。丸まってくる背中を伸ばす為に整骨院通いに精を出す人。顔の皺を消すためにマッサージに熱心な人。皆、若返ったと喜んでいる・・・。
私は、サイズが減ったことや筋力がついたこと、マッサージなどを否定しているのではありません。しかし、如何なものでしょうか??その方向性に私は違和感を感じるのです。 重力と如何に向き合うか?ということを抜きにして、それを敵のごとく扱い、それに戦いを挑むようなアプローチは無駄であると言いたいのです。 重力の恩恵をしっかり受けた自分自身の使い方(アレクサンダー・テクニークではこれをuseと言います)がベースになり、その上でのプラスアルファ+αの努力であるべきです。矯正下着をつける前に、下着をつけなければならない状態を作り出している自分自身をまず見つめなおすべきではないでしょうか?もっと具体的に言えば、下腹が無防備に出てくるような、お尻が垂れてくるような姿勢で立っていないか?歩いていないか?動いていないか?ということです。
アレクサンダー・テクニークの教師達の中にはかなり高齢の方々も沢山いらっしゃいます。私が実際にレッスンを受けた教師の中にも、90歳を超えた方もいましたが、皆、背筋がピンと伸び、軽やかで、歩く姿が本当に美しい。 F.M.アレクサンダーの晩年の姿(写真)も、非常に若々しい表情とその姿に魅了されます。若い頃に比べれば、皆、皺が増え筋肉の衰えもあるでしょう。しかし、重力に屈服していくような老化の仕方ではありません。大地に足が着くということを“グランディング”という言葉で表現されることがありますが、正に“グランディングされた優雅さ”とでも言いましょうか・・。
人が生きていく上では常に「変化」を友とします。
老化もそうです。
その変化と如何にして向かい合うか?
つまり、自分自身と向かい合うか?ということが最も重要なはずです。
老いとの戦い”において、戦うべき相手は重力ではなく、自分自身です。
日々、どのように自分自身を使っていくか?ということなのではないのでしょう?
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