2023.08.25What's NEW
甲子園大会決勝
先日23日(水)全国高校野球甲子園大会の決勝をテレビで観戦しました。
仙台育英 VS 慶応
時間があり何気なくテレビをつけたところ、試合を目にし・・
久しぶりに高校野球をじっくり観戦しました。
特にどちらの高校を応援しているわけではなかったのですが、両校とものびのびと、にこやかで、昔の学生スポーツとの違いを改めて実感して、感心しながら観ておりました。(一昔前は、真剣でニコリともしない眼差しに観客は彼らの一生懸命さを感じ取り、感動していたものですが・・・)
※今でも、練習中ににっこりすると、「何ふざけてるんだ~!」と怒り出す指導者もいます。(笑)
仙台育英、そして慶応の彼らは常に、失敗しても笑顔で・・(これは意図的に笑っていると思われます。身体が硬直しないための一つの方法であり、ネガティブな意識が芽生えないようにする、メンタルトレーニングの成果でしょう。決してふざけた笑いではない)、そして自分で考え動いていましたね。
しかし長年「強い影響力を持つ指導者がいいチームを作る」という考えが受け継がれていました。チームプレーだから、監督を筆頭に常に皆が同じ方向を向く。違う方向を向く人間は✕。いつも「真剣!!」これを強制しているような状況でした。
しかし、本来、人間はいろんな方向を向く。それをどうやって自主的に同じ目的・目標に向かわせるのか・・その事の方が重要なのです。
そして指導者の立場とは、「縁の下の力持ち」のはず。
表舞台に立つ学生たちがどのように自分を自分で律し、実力を発揮できるようになるかをサポートする立場のはず。その重要さにやっと目が向くようになってい来たという事でしょう。
試合は、結局、慶応が勝利。
その新しい観点での指導法・髪型・練習方法などが大々的に取り上げられています。
しかし、ひとつ気になる事が・・。
慶応のこれらの特徴は、指導者の深い考え・理念・長いスパンでの教育観(学生の人生そのものに対して)がしっかりと学生に伝わらなければ、できないことです。とても難しいことなんです。表面的にコピーしても失敗してしまいます。それを的確に伝える指導技術が無ければ成り立ちません。それこそ、「笑う」の意味も取り違え、単なる「悪ふざけ」になり、活動自体の質も低下してしまうでしょう。また、髪型を自由にすれば自主性が生まれるというものでもありません。
さあ、高校野球に新しい風が吹きました。
新しい風に共感するとともに、物事の本質を捉える人々が増えることを望みます。
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