2013.09.11コラム
トイレの洋式化に伴う誤算
最近、和式のトイレに出会うことが少なくなりましたね。
自宅のトイレに和式を使っている方は、もう皆無に等しいのではないでしょうか? 外出先の公共トイレで和式のトイレに出会うぐらいで、本当に見かけなくなりました。 和式を使えないご高齢の方々も多いようで、公共トイレで並んで待っていると、 「お先にどうぞ。私は洋式じゃないとできないので・・・」と声をかけられることが多くなりました。 特に最近は、それほどお年を召していないような方までも、和式は使えない・・とおっしゃるように感じます。
また、子供たちも、生まれて初めて出会うのは洋式トイレ。 洋式トイレしか見たことがない子供は、和式で用をたすことができないようで、未知のトイレに恐怖感を抱くようです。 (幼稚園にわざわざトレーニング用の和式トイレを設置する場合もあるとか)
日本文化の一つである和式トイレは、我々の認識の中から削除され、絶滅の危機に瀕しているのでは!! なんて・・・危機感を抱くのはわたしだけなのでしょうか?
実は、これが我々の足腰の強さを育てる要因になっていたんですよね。
スクワット(しゃがむ)の姿勢というのは、股関節、膝、足首など特に下半身の関節の可動が重要になり、 立つ状態からしゃがむ状態まで全身のバランスを取りながらかなりの高低差を移動します。 そして特に、しゃがむ時、またしゃがんだ状態から立ち上がる時、全身のバランスとある程度の筋力も必要となります。
その作業を当たり前のように毎日繰り返すことで、バランス感覚を養い、筋力を維持し・・・多大な貢献をしていたのです。 しかし、洋式トイレに生活が変化するにつれ、私たちのこの活動は激減しました。 そのせいか、最近やたらと「高齢者の筋トレの必要性」などという話をよく耳にします。
足が上がらなくなったり、こけやすくなったり・・これらを防ぐためなのですが・・・
これは、トイレが洋式になった事による誤算のひとつだろうと私は考えています。
高低の差を移動する・・・これは非常に大変な活動です。
実は、テクニークの指導者養成コースでは、このスクワットを非常によく練習します。 まさに進化の過程をさかのぼるごとく(類人猿にとってはスクワットが当たり前でした)、 自身の使い方を見つめながら繰り返し学習するのです。 私が共に学んだ仲間達(西洋人)はとにかくこのスクワットが苦手でした。 高い椅子に座って高机で食事をし、ベットで就寝(日本でもこのような生活スタイルになりつつありますが・・)。 もちろんトイレも洋式。小さいころからこの様な状態の中で育っているので、 日常の中でしゃがみ込む必要性がないのです(あるとすれば、床に落ちたもの取る時ぐらいかも?)。 で、アキレス腱も伸びる必要性もないので当然硬くなり、スクワットをしようとすると、後ろにコロンとこけてしまいます。
仲間からは、「Michiyoはすごいね~。なんでそんなに美しくスクワットできるんだ!」とよくいわれました。 「日本は座の文化よ。ましてこれはおトイレの姿勢だから皆当たり前にできるのよ。」なんてよく話したものです。
しかし!!!
これが日本では苦手な人が増えている!!
自慢できなくなる日が近いかも・・・・ええええっ・・・・
冗談はさておき・・・・
みなさん! 外出時、なるべく和式を使いましょう。
楽な方をなるべく選びたい!
皆そうですが、外出時は和式を使うように心掛けてみましょう。 膝などに何かしら問題を抱えている方は別ですが、それがない場合は、是非!チャレンジしてみてください!!
筋力アップのために、バランスの再認識のために・・・・なんでも結構。 多大な恩恵がその中には含まれていますから・・・!
自宅のトイレに和式を使っている方は、もう皆無に等しいのではないでしょうか? 外出先の公共トイレで和式のトイレに出会うぐらいで、本当に見かけなくなりました。 和式を使えないご高齢の方々も多いようで、公共トイレで並んで待っていると、 「お先にどうぞ。私は洋式じゃないとできないので・・・」と声をかけられることが多くなりました。 特に最近は、それほどお年を召していないような方までも、和式は使えない・・とおっしゃるように感じます。
また、子供たちも、生まれて初めて出会うのは洋式トイレ。 洋式トイレしか見たことがない子供は、和式で用をたすことができないようで、未知のトイレに恐怖感を抱くようです。 (幼稚園にわざわざトレーニング用の和式トイレを設置する場合もあるとか)
日本文化の一つである和式トイレは、我々の認識の中から削除され、絶滅の危機に瀕しているのでは!! なんて・・・危機感を抱くのはわたしだけなのでしょうか?
実は、これが我々の足腰の強さを育てる要因になっていたんですよね。
スクワット(しゃがむ)の姿勢というのは、股関節、膝、足首など特に下半身の関節の可動が重要になり、 立つ状態からしゃがむ状態まで全身のバランスを取りながらかなりの高低差を移動します。 そして特に、しゃがむ時、またしゃがんだ状態から立ち上がる時、全身のバランスとある程度の筋力も必要となります。
その作業を当たり前のように毎日繰り返すことで、バランス感覚を養い、筋力を維持し・・・多大な貢献をしていたのです。 しかし、洋式トイレに生活が変化するにつれ、私たちのこの活動は激減しました。 そのせいか、最近やたらと「高齢者の筋トレの必要性」などという話をよく耳にします。
足が上がらなくなったり、こけやすくなったり・・これらを防ぐためなのですが・・・
これは、トイレが洋式になった事による誤算のひとつだろうと私は考えています。
高低の差を移動する・・・これは非常に大変な活動です。
実は、テクニークの指導者養成コースでは、このスクワットを非常によく練習します。 まさに進化の過程をさかのぼるごとく(類人猿にとってはスクワットが当たり前でした)、 自身の使い方を見つめながら繰り返し学習するのです。 私が共に学んだ仲間達(西洋人)はとにかくこのスクワットが苦手でした。 高い椅子に座って高机で食事をし、ベットで就寝(日本でもこのような生活スタイルになりつつありますが・・)。 もちろんトイレも洋式。小さいころからこの様な状態の中で育っているので、 日常の中でしゃがみ込む必要性がないのです(あるとすれば、床に落ちたもの取る時ぐらいかも?)。 で、アキレス腱も伸びる必要性もないので当然硬くなり、スクワットをしようとすると、後ろにコロンとこけてしまいます。
仲間からは、「Michiyoはすごいね~。なんでそんなに美しくスクワットできるんだ!」とよくいわれました。 「日本は座の文化よ。ましてこれはおトイレの姿勢だから皆当たり前にできるのよ。」なんてよく話したものです。
しかし!!!
これが日本では苦手な人が増えている!!
自慢できなくなる日が近いかも・・・・ええええっ・・・・
冗談はさておき・・・・
みなさん! 外出時、なるべく和式を使いましょう。
楽な方をなるべく選びたい!
皆そうですが、外出時は和式を使うように心掛けてみましょう。 膝などに何かしら問題を抱えている方は別ですが、それがない場合は、是非!チャレンジしてみてください!!
筋力アップのために、バランスの再認識のために・・・・なんでも結構。 多大な恩恵がその中には含まれていますから・・・!
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