2009.09.03コラム
ATの説明の難しさ
最近、「アレクサンダー・テクニークって一体何なんですか?先生によって説明が違う気がするし・・」という質問をよく受けます。
「アレクサンダー・テクニークとは?説明せよ」という課題が指導者養成コース中にも出されるくらい、非常に難しく、教師間でも常に議論になることなのです。
では、なぜ教師によってその表現が違ってくるのでしょうか?
それは、その教師がこのテクニークに興味を抱いた最初の出発点、あるいは一番こだわっているポイントが違ってくるからだと思います。たとえば、「パフォーマンスを高めたい」という動機から興味を持った人と、「からだが常に痛くて、それを解消したい」という一心でアレクサンダー・テクニークにかかわり始めた人とでは、多少求める部分に違いが生じてきます。
もちろん、いろんな窓口からテクニークに入っていっても、最終的な根本の理論がすべて同じところに行き着くんだということを理解することができれば、しっかりとアレクサンダー・テクニークを理解できたと実感できるだろうし、先ほどの教師間の説明の違いも気にならなくなるでしょう。ただ、「テクニークとは何?」の説明の難しさから、教師側も、ついついわかりやすい部分から、自分が一番こだわっている部分から説明してしまうために、このような疑問が生まれるのだと思います。
私は時々こういう表現を用いて説明することがあります。
「どんな植物でも、土が肥えていなければうまく育ちませんよね。いい土があって、初めて、強く元気な植物が育つ。 植物の品種は何であれ、土を整えることを疎かにしてはいけない。アレクサンダー・テクニークはその土のコンディションを整える作業のようなものです。ですから、音楽家であろうとも、 ダンサーであろうとも、アスリートあろうとも、腰痛に悩んでいる人であろうとも、妊婦さんであっても、アレクサンダー・テクニークができることは同じです。 つまり“根本的なわれわれ自身の使い方”にアプローチするということなんです。土を肥やすことと同じです。様々な分野で利用されているのは、そのためなんですよ。」
人によっては理解しやすい説明、理解しにくい説明、いろいろあるでしょう。 教師によってその表現に違いが出るように、理解する側にもピン!とくるポイントが違うはずです。 自分が理解しやすい説明をしてくれる教師を探すか、それとも「今は理解できなくても、まずレッスンを受けながら時間をかけよう」と構えるか。その人の判断でいいと思います。
最終的にしっかりとテクニークの理論を吸収できれば、入り口はどこでもよいのです。
まずは、じっくりと付き合ってみてくださいね!
※私がアレクサンダー・テクニークに初めて出会った時は、言葉(英語)も十分に使えなかったので、後者を選ぶほかありませんでした(笑)。ただ、教師の素晴らしい手技がすべてを語ってくれていたことは確かで、説明など必要ありませんでした。今も恩師の手を鮮明に覚えています!
「アレクサンダー・テクニークとは?説明せよ」という課題が指導者養成コース中にも出されるくらい、非常に難しく、教師間でも常に議論になることなのです。
では、なぜ教師によってその表現が違ってくるのでしょうか?
それは、その教師がこのテクニークに興味を抱いた最初の出発点、あるいは一番こだわっているポイントが違ってくるからだと思います。たとえば、「パフォーマンスを高めたい」という動機から興味を持った人と、「からだが常に痛くて、それを解消したい」という一心でアレクサンダー・テクニークにかかわり始めた人とでは、多少求める部分に違いが生じてきます。
もちろん、いろんな窓口からテクニークに入っていっても、最終的な根本の理論がすべて同じところに行き着くんだということを理解することができれば、しっかりとアレクサンダー・テクニークを理解できたと実感できるだろうし、先ほどの教師間の説明の違いも気にならなくなるでしょう。ただ、「テクニークとは何?」の説明の難しさから、教師側も、ついついわかりやすい部分から、自分が一番こだわっている部分から説明してしまうために、このような疑問が生まれるのだと思います。
私は時々こういう表現を用いて説明することがあります。
「どんな植物でも、土が肥えていなければうまく育ちませんよね。いい土があって、初めて、強く元気な植物が育つ。 植物の品種は何であれ、土を整えることを疎かにしてはいけない。アレクサンダー・テクニークはその土のコンディションを整える作業のようなものです。ですから、音楽家であろうとも、 ダンサーであろうとも、アスリートあろうとも、腰痛に悩んでいる人であろうとも、妊婦さんであっても、アレクサンダー・テクニークができることは同じです。 つまり“根本的なわれわれ自身の使い方”にアプローチするということなんです。土を肥やすことと同じです。様々な分野で利用されているのは、そのためなんですよ。」
人によっては理解しやすい説明、理解しにくい説明、いろいろあるでしょう。 教師によってその表現に違いが出るように、理解する側にもピン!とくるポイントが違うはずです。 自分が理解しやすい説明をしてくれる教師を探すか、それとも「今は理解できなくても、まずレッスンを受けながら時間をかけよう」と構えるか。その人の判断でいいと思います。
最終的にしっかりとテクニークの理論を吸収できれば、入り口はどこでもよいのです。
まずは、じっくりと付き合ってみてくださいね!
※私がアレクサンダー・テクニークに初めて出会った時は、言葉(英語)も十分に使えなかったので、後者を選ぶほかありませんでした(笑)。ただ、教師の素晴らしい手技がすべてを語ってくれていたことは確かで、説明など必要ありませんでした。今も恩師の手を鮮明に覚えています!
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