2019.11.06What's NEW
組体操
※11月5日付 読売新聞より
小中学校で行われている組体操。
・完全に禁止
・〇〇段まではOK
・教師の手が届かない技は禁止 など
一方
・保護者からの組体操実施の要望もある
・一体感や達成感を得るには有効な種目
などなど…
賛否両論盛んに議論されていますが…
どちらの意見もうなずけるんですが…
私にとっては…??かなり疑問が…
もっと重視すべき事が抜け落ちていないでしょうか?
つまり「子供たち」のことです。
怪我が多発するのは、子供たちの体力・筋力・バランス力などが昔に比べてかなり低下していること。にも関わらず、それに反して組体操の技の難度が上がり過ぎていること。そして、指導者、保護者、関係者全てが「見栄え」を重視して技を選択していること。
これらが大きく絡み合っているのが、問題なのではないでしょうか?
子供たちは、いい演技を見せられるよう一生懸命に取り組みます。しかし、本人たち自身で現時点での「可能なレベル」を把握できません。
だからこそ、大人の我々が現状を見誤ってはならないのです。
大人が見落としてはならないポイントは、
指導者は…
・技の難度と子供の現時点での能力のバランスを見極めること
・高度な技を無理にさせないこと
・普段から基礎体力向上の機会を子供たちに作り、組体操の素地を作ること
保護者は…
・「見栄え」で判断しないこと
(高い=凄い 難しい=凄い ではない)
・「出来栄え」を指導者に要求しないこと
・自身の子供の能力を把握すること
私は、組体操賛成です。
しかし、高難度な組体操は大反対です!
今の子供たちは、小さな頃から怪我を避け、高い所から飛び降りたり、友達同士の取っ組み合いもせず、互いの身体に触れ合って遊ぶ機会がほとんどありません。自身の身体能力も未開発な上に、他者と支え合う、触れ合う身体感覚も充分に育っていないのです。
で、いきなり「5段、6段…ピラミッド」などができるわけがありません。下段で支えることもできなければ、上段から飛び降りることもできないのです。初めての経験なのです。怪我が多発するのは当たり前です。
しかし、だからこそ、組体操をする意味もあると考えます。他者の身体に触れ、支え合い、助け合い、緊張感を感じながら…完成させる。
今まで未熟だった感覚を体験する絶好な機会です。
ですから、高度な技を目標にするのではなく、もっと大切な「子供たちの成長」に注目すべきです。
高さを見せなくても、簡単な技であっても、学ぶことは多々あるのです。
指導者も保護者も… 大人たちは…
「今の子供たち」にもっと目を向けて「組体操」を考えるべきではないでしょうか?
組体操の本来の意味を改めて問い直す時なのかもしれません。
みなさん!
どうぞ目の前の子供に目を向けて…!
切に願っています…😌
※ facebook https://www.facebook.com/michiyo.yagi.568
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