先日ファッション雑誌をぺらぺらとめくっていると、異様な感じを受けてしまいました。

「えっ？？なんだか変な感じがする・・」

よくよく雑誌を眺めてみると・・どうも写真が細工されているようなのです。
つまり、脚が妙～に長くて…全身のバランスがかなり変化している…

その雑誌は定期的に送られてくるもの（以前購入したので）で、登場するモデルさんも馴染みのある見慣れた方々。いつも、「こんなに素敵に着こなせて、素敵な立ち姿…何といっても容姿が抜群！脚も長くて羨ましい限り‥」などとブツブツ言いながら拝見していたんですが・・

今回は「とにかく、何だか変！！！！」

と強烈な違和感を感じてしまいました。

背景がある写真（建物や木々など）は加工されていないようで違和感を感じず、いつものモデルさん達なのですが、バックが真っ白やモノトーンの写真は明らかにおかしいのです。サイズ感が変化しており、異様な感じがするのです。

現在は写真を加工して、腕や脚、顔、肌色などなど様々な加工を施せるようになってきました。
現実では難しい要求を写真上では叶えることができることは、ある意味とても素晴らしいことですが…。

さてさてどうなのでしょうか？

このようなサイズ感が変化したものをイメージして、購買意欲を掻き立てることが本当にできるのでしょうか？？たとえ購入したとしても、イメージと現実が違い過ぎて、商品を手に取った時点でがっかりするのでは？と思えてなりません。

実は、テクニークのレッスンにおいても「サイズ感」についてお話しすることが多々あります。自分自身の身体のサイズ感が明確でないと、活動する際に妨げになってくるからです。勘違いをしたままだと、考えているように動けなかったり、酷い場合は怪我をしてしまったりなど、齟齬が生まれてしまうのです。希望するサイズではないかもしれませんが、それを受け入れることが、無駄のない自由な使い方に繋がってくるのです。

勿論、バランスのとれた容姿は皆が憧れます。しかし、自分自身の唯一の持物である「身体」を受け入れて、それを生かして使っていくという考えも重要だと思います。

これまでも、このような写真を見る際は、「モデルさんたちは腕や脚が長いから…私が着た場合は〇〇な感じになるだろうなあ～」とイメージしていましたが、それどころではなくなったという事です！！非常事態です！！！！

私はこの雑誌を眺めるのが段々苦痛になってしまって、閉じてしまいました（笑）。
「これじゃ、洋服を着た自分をイメージできない」と。

偽りのサイズ感に浸っていると・・・
本当の現実を受け入れられなくなるのでは？？

と、思えてなりません。

仮想の現実（ヴァーチャルリアリティ）があまりにも現実と乖離してしまわない世の中であることを心から願います。

自身の感覚や身体、心と向き合う仕事をしている私のような人間にとっては、とても大きな問題のように感じています。

レッスンにおいては、
「どうぞ、ご自分を受け入れて、愛でてあげましょう」
とお話ししています。

リアルな自分も大切に！！！！






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※思い返してみると‥‥
姪っ子が結婚の際に撮った写真（アルバム）を見せてもらった時に、「わ～素敵！女優さん、俳優さんみたいに素敵に撮れているね～」というと、「おばちゃん！これかなり盛っているから・・現実はこんなに脚は長くないよ～！！」と説明してくれて、皆で大笑いしました。彼女の場合、自分の事を認識した上で加工を利用している。これもある意味「現実」なのかもしれませんね！（笑）