2020.08.24What's NEW
原点
コロナ禍の昨今、あらゆることを振り返る時間を沢山得ることができますね。これまでと同様に活動できない不自由さもありますが、違う見方をすると「恩恵」を受け取れるチャンスなのかもしれません。(そう、思うようにしています!笑)
実は私自身は最近、この仕事を始めたきっかけ「原点」を振り返る貴重な時間を得ることができ、ちょっと気持ちのリフレッシュができました。
近年、振り返ることが減っていたので、久しぶりに自分の原点ストーリーについて話してみたいと思います。
皆さんの参考になれば幸いです!
20代(もう30年以上前になります!)、私自身はスポーツに関わり、ダンスを専門とした指導者として活動していました。元々運動能力も高く、またそういったことに興味も深かったこともあり、これを自分の専門として学び、職業としていました。しかし、学生時代からの怪我も重なり、20代後半になると常に腰痛、肩こり、頭痛、慢性疲労などなど・・常に自分の身体の不調に悩まされていました。表面的には「パワフルで踊りが上手い先生」という有難い評価を頂き、自信を持っていました。しかし反面、仕事帰りは必ずどこかの治療院で治療を受ける始末。情けない限りでした。
マッサージ、指圧、鍼灸、カイロプラクティック、整骨院、整形外科などなど・・評判の良い先生と聞くと遠方でも通う毎日。ぎっくり腰も度々繰り返し、慌てて病院に駆け込むことも度々。
そんなことを繰り返し、どんどん筋力も運動能力も衰えていき、「自分の思うように動けない(踊れない)」状態にはまっていっていました。
その頃の最大の疑問は「こんなに治療してもらってコンディションを整えてもらっているのに、どうして繰り返すの??なぜ?」
そうです。
肩こりをほぐしてもらっても、すぐにまた硬直が始まる。
ぎっくり腰が良くなっても、暫くするとまた同じこと。
常に疲れていて、疲労がとれない。
どんどん状況が悪くなっていく・・・。
時間、そして多大な治療費を費やしても・・
結局何も変わらないのです。
ついには、「仕事が忙しくて・・だから体調不良なんだ。仕方がない」と責任転嫁する始末。
私自身の行動や意識は全く変わっていません。
何も進展が起こらないのは当たり前です。(今振り返れば・・)
動き方、活動の仕方、刺激への反応、物事への意識の仕方など
全てが自分のコンディションを悪い状態に向けていく手助けをしていたのです。
しかしその当時はその観点がなく、ただ治療の専門家を探すだけ。
(つまり、全てが「してもらう、治してもらう」受身での対処だったのです。)
どうしていつも体調不良なのか・・
誰に教わればいいのか・・・・
治療してくださった先生に聞いても、私の疑問に真っ向から答えてくれる人に出合えず・・・悶々とした状態が何年も続きました。
その中で偶然(いや!きっと必然でしょう)出会ったのが、アレクサンダー・テクニークでした。
「自分で自分を上手に使う方法を学ぶ」ということです。
腰痛も肩こりもすべての不調は「自分の使い方」に原因があるということ。
※「自分の使い方」とは、動きだけにとどまりません。精神的側面も含まれます。
そしてその使い方を学ぶことは日常生活の質を高めるだけでなく、高度なパフォーマンスを引き出すことにも繋がるのです。
「やっと出会えたかも!!私の疑問の答えが見つかるかもしれない!」と非常に興奮したものです。
その後、自分の問題を改善するために学び続け、最終的には指導者の道を選択するようになり、今に至ります。
※現在は肩こりや腰痛などは殆どありません。あの頃が嘘のようです。
その後、2005年から指導者として活動し始めました。
今年でなんと!16年目!!
様々な方々に出会い、その都度「私ができること」を模索してきました。
・楽器演奏の質を高めたい
・緊張が強く人前で話せない
・吃音が気になる
・巧みな演技をしたい(自分の癖が邪魔をしている)
・顎関節症で口をあけにくい
・胸郭出口症候群で腕の動きが辛い
・疲労が酷く、体調不良が続いて・・
・精神的な問題に身体からのアプローチをしたい
・資格試験のための面接で緊張しないように
・踊りの質を上げたい
・発達障害があり動きをからかわれるので・・
・話そうとすると咳が出る
・ヨガの動きを高度にするために
・声楽のために
・姿勢を良くしたい
・重い荷物を運ぶ仕事なので、腰痛が・・
などなど
それぞれ受講理由は様々です。
その都度、その方の疑問はどこにあるのか?
その方の問題、視点に一番近いポイントはどこなのか?
常にアンテナを張り巡らせてレッスンをしてきました。
でも根本はいつも、「快適な毎日を取り戻して欲しい。そして、能力を最大限発揮して欲しい!」ということ。
今回のコロナ禍で思いがけず時間を頂いたおかげで、改めて原点に立ち戻り、色々なことを考えています。
今後も、新鮮な気持ちで皆さんの疑問に向き合いたいと思います。
同じようなことでお悩みの方
どうぞお気軽にご相談ください。
「自分の今の状況を受け入れる」ことで、「新しい自分」への足掛かりを見つけましょう。
お役に立てれば光栄です!
※コロナ禍のため、対面レッスン、オンラインレッスンを組み合わせて行っております。
対面レッスンについては、現在なんばカルチャーセンターでのレッスンを中心に行っています。(広さ、換気などコロナ対応「三密を避ける」に適しているため)
まずはご相談ください。
―――――――――――――――――――――
【追記】
治療を受けることを否定しているのではありません。大変な状況を早く脱出するためには、専門家の力を借りるのがベストだと考えます。
しかし治療の先生方は、痛みを取ることに重視し対処してくださいますが(問題の速攻解決のため)、日常の我々の活動・動き、またその癖に対応する術までアプローチすることが殆どないということを忘れてはいけません。理学療法、作業療法に関しても同様で、体の動かし方(関節や筋肉の動かし方)などについての指導があっても、その人の長年持ち越してきた習慣的な活動(考え方も)など日常へ直結した内容ではないことが殆どです。
それを理解した上で賢く利用すべきだということお忘れなく!
日常に新しい改革を起こさないと、根本的解決は起こらないのです。
上記の「八木の情けないストーリー」を参考にしてくださいね(笑)!
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