2019.02.13What's NEW
冷静に!大胆に!
応援メッセージを書いてくださいと言われ、咄嗟に浮かんだ言葉
「冷静に!大胆に!」
※小学生向けのメッセージだったのですが(少し仰々しい感じですが)、私の深い感覚の中からポン!と出てきた言葉でした。子供たちが如何に全力を出し切れるか?練習の成果を本番で出せるか?単なる「頑張れ!」という応援の言葉は私の中には全くなかったのです。
実は、この言葉は、アレクサンダー・テクニークの考え、特にインヒビション(抑制)の概念が色濃く含まれています。
我々は何かを実行しようとする時、「よ~し!!!」と気合を入れると共に、力んでしまいます。上手く行いたい!と考えれば考えるほど、筋肉は硬直し、普段の実力を発揮できなくなるのが大方のパターンです。その為、「頑張るぞ!」という気持ちをベストな状態で実行に移すべく、冷静に、つまり落ち着いて、客観性を持ち、緊張感を伴わない状態で、挑戦して欲しいのです。無駄な緊張を高めてしまう習慣的反応に少し距離を置いて、自分を客観視すること。これができれば、どのように反応していけばよいかを選択することができるようになります。周りの状況も目に入ってくるでしょうし、身体も動きやすくなり、パフォーマンスの質も格段に上がっていきます。正にこれがインヒビションの意図するところです。
また半面、〝吹っ切れた大胆さ”も必要となります。委縮してしまったり、こじんまりしてしまっては、何も始まりません。また、「いつも通りで・・」と平常心を無理に保とうとしても上手くいかないものです。努力や心配、やるべきことは本番当日までに終了。
冷静になることができれば、あとは、大胆にトライするのみです。
これを読まれている皆さんにとっても、同じ様な経験があるのではないでしょうか?
☆プレゼンをしなければならない・・簡潔に説明し、落ち着いて話せるだろうか?
☆舞台(パフォーマンス)が迫っている・・・本番当日の事を考えると・・・どうしよう・・・
☆面接がある・・・どんな質問をされるのだろう・・・上手く答えられるだろうか?
などなど
我々の生活シーンで緊張を伴う場面は多々あります。
「よーし!!!!頑張るぞ!!」だけでは上手くコントロールできません。
(頑張ることを否定しているのではありません)
「どのように自分を使っていけばいいのか?」という考えを持ち、冷静になることです。
そうすれば、余裕が生まれ、過剰に心配していたことも案外スムーズに進行していくものです。
そして同時に、
・首は自由になっているかな?
・頭は軽やかに前と上の方向を目指しているかな?
・胴は広く長くなっているかな?
これらの身体の状態に目を向けたダイレクション(方向性)を一つの道しるべにして、自己観察しつつ、自分の行動を選択し、活動していきましょう。
子供たちに、皆さんに、そして私自身にも・・
『冷静に!大胆に!』
あらゆる場面で思い出して下さいね。
深い感覚から出てきたこの言葉
今年のテーマになりそうです!
PS~ 実は、この応援メッセージを書いた後、ビックリしたことがありました!
「この言葉、きっと八木さんが書いたんだよ・・」と、あるお子さんに言われたのです。
(メッセージに名前の記載は無し)
小学生の彼女は私の仕事内容など全く知りません。
しかし、私の雰囲気などを良く知っている彼女は、それを感じ取ってしまったのです。
子供の感性に脱帽!!(嘘はつけませんね!!)
https://www.facebook.com/michiyo.yagi.568
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