2016.09.22コラム
パターンを作る私たち
毎日毎日の生活は、ある意味パターンの「繰り返し」です。
・朝起きてまずすることは、トイレに行くこと・・
・毎日の通勤では、同じ時間の同じ電車に乗る・・・
・毎朝、コーヒーを飲まないと目が覚めない・・
・夕食時の晩酌には、必ず日本酒が必要・・
・寝る前にはストレッチを必ずする・・
・新聞はソファーで寝ころびながら読む・・・
・椅子に座るときは必ず右脚を上にして組む・・
・就寝前に、スナック菓子を食べる・・・
・受話器を取るのは、必ず右手・・
・タバコは毎日20本ほど・・・
・人と話すときは、ついつい相手の足元を見る…
などなど 例を挙げればきりがありませんが…
長い年月をかけながら、それぞれの方々の独自の活動パターンが出来上がっていき、その繰り返しが、精神的、身体的安心感・安定感を生み出していきます。これらのパターンは状況に応じて変化しながら、その人の「人となり」を形成していきます。これは精神的パターン(思考パターン)も同じです。
*「習慣」や「癖」とも言い換えることができると思います。
我々が持つ「パターンを作る」という作業は、我々を発展させ高度な活動ができるようにしていく・・という良い側面がある一方、「パターンを変える」難しさも同時に存在します。実は、パターンを意図的に変えていくのは容易ではありません。基本的に、人間にとっては作り上げられたパターンを保持する方が楽なのです。何か大きな変化が起こるなどして大幅に考え方がひっくり返されたり、必要性を痛感するなどしない限り、強固に保持しようとします。例えば、上記の「脚の組み方」などは、腰痛など何らかの問題が明るみにならなければ、変えていくというアイデアさえも思い浮かべないでしょうし、健康診断で指摘されたり病気を患うことがなければ、深夜の飲食やタバコを止めることは容易なことではないでしょう。また、自分の悪い思考パターンを自覚していても、改めるのが難しいことは全ての人がよくわかっていることです。自覚していても、なかなか変えられない・・という状況です。
このように、「パターンを作ること」は正に人間の営みであると共に、それによって被る弊害もあることを忘れてはいけません。
そして厄介なのが、本人が全く気付いていないパターンの存在です。
意識上にないために、自覚症状がなく、知らず知らずに自分を苦しめてしまうことがあります。
先日、レッスン中に、「僕の肺はあまり動いていなかったんだ・・ということに初めて気づきました」とおっしゃる方がいました。彼にとっては、今までに肩や胸の周りの過剰な緊張は自覚していても、それが肺の動きに影響を及ぼしていたことには全く気付いていなかった、又は気にかけたこともなかった、ということです。
彼の場合、肺が動く!という実体験をしたことで意識上にそれが表れ、その状況を認識することができました。それがきっかけとなり、今までの、「肺を押さえつけ動きにくくしていたパターン」を変える可能性が生まれてきました。しかしこういった機会がなければ、彼の肺は今も動きづらく十分な活動ができない状態のままでしょう。
このようなことは無数にあり、完全に掌握することは不可能なことです。しかし「自分が気付いていないパターンも存在するのだ」ということは常に心のどこかに留めておく必要があると思うのです。
どういった機会に、どういった瞬間に、気づくことができるかは予測できません。常にアンテナを張って、自己観察する余裕を持つことが大切でしょう。
我々は常時パターンを作りながら生きています。
しかしパターンに縛られるのではなく、「パターンを変える素地」を残しながら日々生きていきたいものです。
人間は常に変化しながら、学習しながら、生きているのですから…!!!
・朝起きてまずすることは、トイレに行くこと・・
・毎日の通勤では、同じ時間の同じ電車に乗る・・・
・毎朝、コーヒーを飲まないと目が覚めない・・
・夕食時の晩酌には、必ず日本酒が必要・・
・寝る前にはストレッチを必ずする・・
・新聞はソファーで寝ころびながら読む・・・
・椅子に座るときは必ず右脚を上にして組む・・
・就寝前に、スナック菓子を食べる・・・
・受話器を取るのは、必ず右手・・
・タバコは毎日20本ほど・・・
・人と話すときは、ついつい相手の足元を見る…
などなど 例を挙げればきりがありませんが…
長い年月をかけながら、それぞれの方々の独自の活動パターンが出来上がっていき、その繰り返しが、精神的、身体的安心感・安定感を生み出していきます。これらのパターンは状況に応じて変化しながら、その人の「人となり」を形成していきます。これは精神的パターン(思考パターン)も同じです。
*「習慣」や「癖」とも言い換えることができると思います。
我々が持つ「パターンを作る」という作業は、我々を発展させ高度な活動ができるようにしていく・・という良い側面がある一方、「パターンを変える」難しさも同時に存在します。実は、パターンを意図的に変えていくのは容易ではありません。基本的に、人間にとっては作り上げられたパターンを保持する方が楽なのです。何か大きな変化が起こるなどして大幅に考え方がひっくり返されたり、必要性を痛感するなどしない限り、強固に保持しようとします。例えば、上記の「脚の組み方」などは、腰痛など何らかの問題が明るみにならなければ、変えていくというアイデアさえも思い浮かべないでしょうし、健康診断で指摘されたり病気を患うことがなければ、深夜の飲食やタバコを止めることは容易なことではないでしょう。また、自分の悪い思考パターンを自覚していても、改めるのが難しいことは全ての人がよくわかっていることです。自覚していても、なかなか変えられない・・という状況です。
このように、「パターンを作ること」は正に人間の営みであると共に、それによって被る弊害もあることを忘れてはいけません。
そして厄介なのが、本人が全く気付いていないパターンの存在です。
意識上にないために、自覚症状がなく、知らず知らずに自分を苦しめてしまうことがあります。
先日、レッスン中に、「僕の肺はあまり動いていなかったんだ・・ということに初めて気づきました」とおっしゃる方がいました。彼にとっては、今までに肩や胸の周りの過剰な緊張は自覚していても、それが肺の動きに影響を及ぼしていたことには全く気付いていなかった、又は気にかけたこともなかった、ということです。
彼の場合、肺が動く!という実体験をしたことで意識上にそれが表れ、その状況を認識することができました。それがきっかけとなり、今までの、「肺を押さえつけ動きにくくしていたパターン」を変える可能性が生まれてきました。しかしこういった機会がなければ、彼の肺は今も動きづらく十分な活動ができない状態のままでしょう。
このようなことは無数にあり、完全に掌握することは不可能なことです。しかし「自分が気付いていないパターンも存在するのだ」ということは常に心のどこかに留めておく必要があると思うのです。
どういった機会に、どういった瞬間に、気づくことができるかは予測できません。常にアンテナを張って、自己観察する余裕を持つことが大切でしょう。
我々は常時パターンを作りながら生きています。
しかしパターンに縛られるのではなく、「パターンを変える素地」を残しながら日々生きていきたいものです。
人間は常に変化しながら、学習しながら、生きているのですから…!!!
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