2016.01.24コラム
自然治癒力
「自然治癒力」と聞けば、ほぼ全ての方が意味をご存知ですよね。
怪我をしたり、何らかの病気になった場合、それに適した様々な治療が施されますが、最終的には自分自身(体内)で正常な状態に戻そうとする力に頼りながら我々は生存しています(切り傷が徐々に元通りになるように)。これは自分の意志ではコントロールできない部分が大半を占めており、我々にとって実感しにくいものです。しかし、この「正常な状態に戻ろう」とする力が上手く働くように、意識的に誘導できる範囲もあるのです。
その一つがアレクサンダー・テクニークのアプローチだといえるのではないかと思っています。
つまり、「首、頭、背中の関係性について意識的に考え、同時に習慣的反応(無駄な緊張・反応のこと。マイナスの作用を起こす反応のこと。)を抑制しつつ、全体的な自分の使い方を常に視野に入れながら活動すること」です。これが、「人間としての本来の能力を発揮できる、正常な状態に戻ろうとする能力」が生かされる土壌を作ることになるのです。
もっと具体的に例を述べると・・・・
「猫背を直したいと思っている人」の場合。
大抵の場合は、肩を背中側に寄せ、猫背とは反対側へストレッチしたりしますが、これは一時的刺激で終わってしまい、長い目で見れば効果的ではありません。猫背になる使い方が身体に(筋感覚に)しみついていることを認識し、上記のようなアプローチを少しずつ継続的に行うことで、この無駄な習慣(胸が落ち込み、肩が内側に入り、肩甲骨は外側に開いて硬直し・・・など)を手放すことができるようになります。つまり、「正常な状態に戻ろう」とする自分の能力を邪魔している、習慣的な使い方を止めていく作業をするということです。
レッスン当初は非常に戸惑いが大きいものですが、
「何が無駄であるのか」
「自分の体はどうなっているのか」
「どのように考えていけば良いのか」など
知的理解も深めながら進めていきます。それによって、習慣的な使い方から本来あるべき状態に身体は反応し始めます。徐々にですが、内側に落ち込んだ胸が開き、肩は肋骨の上にゆったりと乗り、背中がのびやかに使えるようになります。猫背は必然的に改善していきます。その他様々な相乗効果が促され、身体機能が良い方へ活動し出すのです。
これが、意識的に誘導するということなのです。
これまでに生徒さんからも「テクニークのレッスンは自然治癒力を高めると思う」という感想を頂いています。正に自分自身との関わり方が変われば、もっと快適な状況へ導くことができる可能性を全ての人が持っているといえるのではないでしょうか。
話は少し変わりますが、IPS細胞が発見されてからその研究のスピードは凄まじく、医療分野で実用化される日も近いようですが、ここでも実は「自然治癒力」が働くようにサポートする視点で進められているようです。これまでは、疾患の元となるものに直接働きかけることが「治療」だという概念で様々な研究がなされていたようですが、今は、身体が本来持っている力を生かす方向で最先端技術も進化しているそうです。
「自然治癒力を引き出す」
最先端医療でも、日常生活においても、我々にとって重要な視点だといえます。
意識的に自分に働きかけながら 自分の能力を高めていきたいものです!
怪我をしたり、何らかの病気になった場合、それに適した様々な治療が施されますが、最終的には自分自身(体内)で正常な状態に戻そうとする力に頼りながら我々は生存しています(切り傷が徐々に元通りになるように)。これは自分の意志ではコントロールできない部分が大半を占めており、我々にとって実感しにくいものです。しかし、この「正常な状態に戻ろう」とする力が上手く働くように、意識的に誘導できる範囲もあるのです。
その一つがアレクサンダー・テクニークのアプローチだといえるのではないかと思っています。
つまり、「首、頭、背中の関係性について意識的に考え、同時に習慣的反応(無駄な緊張・反応のこと。マイナスの作用を起こす反応のこと。)を抑制しつつ、全体的な自分の使い方を常に視野に入れながら活動すること」です。これが、「人間としての本来の能力を発揮できる、正常な状態に戻ろうとする能力」が生かされる土壌を作ることになるのです。
もっと具体的に例を述べると・・・・
「猫背を直したいと思っている人」の場合。
大抵の場合は、肩を背中側に寄せ、猫背とは反対側へストレッチしたりしますが、これは一時的刺激で終わってしまい、長い目で見れば効果的ではありません。猫背になる使い方が身体に(筋感覚に)しみついていることを認識し、上記のようなアプローチを少しずつ継続的に行うことで、この無駄な習慣(胸が落ち込み、肩が内側に入り、肩甲骨は外側に開いて硬直し・・・など)を手放すことができるようになります。つまり、「正常な状態に戻ろう」とする自分の能力を邪魔している、習慣的な使い方を止めていく作業をするということです。
レッスン当初は非常に戸惑いが大きいものですが、
「何が無駄であるのか」
「自分の体はどうなっているのか」
「どのように考えていけば良いのか」など
知的理解も深めながら進めていきます。それによって、習慣的な使い方から本来あるべき状態に身体は反応し始めます。徐々にですが、内側に落ち込んだ胸が開き、肩は肋骨の上にゆったりと乗り、背中がのびやかに使えるようになります。猫背は必然的に改善していきます。その他様々な相乗効果が促され、身体機能が良い方へ活動し出すのです。
これが、意識的に誘導するということなのです。
これまでに生徒さんからも「テクニークのレッスンは自然治癒力を高めると思う」という感想を頂いています。正に自分自身との関わり方が変われば、もっと快適な状況へ導くことができる可能性を全ての人が持っているといえるのではないでしょうか。
話は少し変わりますが、IPS細胞が発見されてからその研究のスピードは凄まじく、医療分野で実用化される日も近いようですが、ここでも実は「自然治癒力」が働くようにサポートする視点で進められているようです。これまでは、疾患の元となるものに直接働きかけることが「治療」だという概念で様々な研究がなされていたようですが、今は、身体が本来持っている力を生かす方向で最先端技術も進化しているそうです。
「自然治癒力を引き出す」
最先端医療でも、日常生活においても、我々にとって重要な視点だといえます。
意識的に自分に働きかけながら 自分の能力を高めていきたいものです!
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