2012.01.28コラム
目的に走らないという事 顎関節症のケース
昨年末から「顎関節症」でお困りの方にレッスンをする機会を頂きました。
もともと噛み合わせが上手くいっておらず、 それを完全に解消するには多額の費用をかけて外科手術をしなければいけないといわれていたそうですが、 最低限口を開くことができるということで手術にまでは至っていないということでした。 また、肩こりや腰痛などその他の問題にも非常に悩んでおられる様子でした。
テクニークができる事は、噛み合わせを矯正することでも、口を開くエクササイズをすることでもありません。 ご本人がご自分の使い方(身体、心を含む)を上手くできるようになることです。 顎の骨格を変えることはできませんが、顎の噛み合わせに影響しているだろう 無駄な緊張(首、肩、背中、顎周辺などなど全身に及ぶ)を改善し、 正しく使うことで今よりもスムーズに使うことができるはずです。
そのためには、全体(全身、心も含む)の使い方からアプローチしないといけません。 心身全体が効率よく機能的に使えるようになることで、 顎の動き、更には肩こりや腰痛に効果が期待できるでしょう・・・・・・
・・・といったお話をし、理解して頂いた上で、
「とりあえず、数回レッスンを受けてみて下さい。 顎のことについて具体的に効果がでるにはある程度時間がかかりますから、 あせらず様子をみながらいきましょうね。」 と話してレッスンが始まりました。
生徒さんも非常に明晰な方で、「顎をなんとかしたい!」という目先の目的に走らず、 ご自身の使い方をしっかりと見つめ直し、テクニークの理論を理解して下さったこともあり、 初回のレッスンから非常にいいレッスンを行うことができました。すると初回のレッスン後、早くも顎の動きに効果がでてきたのです。 加えて、腰痛や肩こりも楽になった、と喜んでいらっしゃいました。
これほど早く効果を実感できるとは、私も、生徒さんご自身も期待していなかったことなので 非常に驚いたのですが、目的に走らず、手順を確実に踏んだことが功を奏したのでしょう。
アレクサンダー・テクニークの理論の中に「end-gaining , means-whereby」という考えがあります。 まさにこれですね。 そして、如何にアレクサンダー・テクニークの理論が正しい!!のかを証明したと言えるのではないかと思う出来事でした。
ただ、勿論、たった1回のレッスンでは自分自身の使い方を改める事は不可能です。 一時的に改善されても、必ず元の状態に戻ってしまいます。 それは、長年馴染んいる習慣的な使い方の方が圧倒的に強いために、すぐに「いつもの自分」に引き戻すからです。 そこから徐々に自分のものとして習得するにはある程度のレッスンが必要となります。
上手くいったり、いかなかったり・・・・・暫くは行きつ戻りつしながら・・・・ 以前の悪循環に陥ってしまっていた自分から、 もっと楽で自由で機能的で効率的・・・・な自分に! 少しずつ、少しずつ・・・・・・・・・!!!
アレクサンダー・テクニークは理解するのも指導するのも難しい。
でも、素晴らしい!!!!!と改めて実感しています。
そして、皆さんの喜んでらっしゃる顔を見ると、私も本当に幸せです。
今年も頑張ります♪
もともと噛み合わせが上手くいっておらず、 それを完全に解消するには多額の費用をかけて外科手術をしなければいけないといわれていたそうですが、 最低限口を開くことができるということで手術にまでは至っていないということでした。 また、肩こりや腰痛などその他の問題にも非常に悩んでおられる様子でした。
テクニークができる事は、噛み合わせを矯正することでも、口を開くエクササイズをすることでもありません。 ご本人がご自分の使い方(身体、心を含む)を上手くできるようになることです。 顎の骨格を変えることはできませんが、顎の噛み合わせに影響しているだろう 無駄な緊張(首、肩、背中、顎周辺などなど全身に及ぶ)を改善し、 正しく使うことで今よりもスムーズに使うことができるはずです。
そのためには、全体(全身、心も含む)の使い方からアプローチしないといけません。 心身全体が効率よく機能的に使えるようになることで、 顎の動き、更には肩こりや腰痛に効果が期待できるでしょう・・・・・・
・・・といったお話をし、理解して頂いた上で、
「とりあえず、数回レッスンを受けてみて下さい。 顎のことについて具体的に効果がでるにはある程度時間がかかりますから、 あせらず様子をみながらいきましょうね。」 と話してレッスンが始まりました。
生徒さんも非常に明晰な方で、「顎をなんとかしたい!」という目先の目的に走らず、 ご自身の使い方をしっかりと見つめ直し、テクニークの理論を理解して下さったこともあり、 初回のレッスンから非常にいいレッスンを行うことができました。すると初回のレッスン後、早くも顎の動きに効果がでてきたのです。 加えて、腰痛や肩こりも楽になった、と喜んでいらっしゃいました。
これほど早く効果を実感できるとは、私も、生徒さんご自身も期待していなかったことなので 非常に驚いたのですが、目的に走らず、手順を確実に踏んだことが功を奏したのでしょう。
アレクサンダー・テクニークの理論の中に「end-gaining , means-whereby」という考えがあります。 まさにこれですね。 そして、如何にアレクサンダー・テクニークの理論が正しい!!のかを証明したと言えるのではないかと思う出来事でした。
ただ、勿論、たった1回のレッスンでは自分自身の使い方を改める事は不可能です。 一時的に改善されても、必ず元の状態に戻ってしまいます。 それは、長年馴染んいる習慣的な使い方の方が圧倒的に強いために、すぐに「いつもの自分」に引き戻すからです。 そこから徐々に自分のものとして習得するにはある程度のレッスンが必要となります。
上手くいったり、いかなかったり・・・・・暫くは行きつ戻りつしながら・・・・ 以前の悪循環に陥ってしまっていた自分から、 もっと楽で自由で機能的で効率的・・・・な自分に! 少しずつ、少しずつ・・・・・・・・・!!!
アレクサンダー・テクニークは理解するのも指導するのも難しい。
でも、素晴らしい!!!!!と改めて実感しています。
そして、皆さんの喜んでらっしゃる顔を見ると、私も本当に幸せです。
今年も頑張ります♪
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