2005.10.30コラム
アルバム 子供の頃の素晴らしい使い方
我々は皆、子供の頃、「究極の素晴らしいバランス感覚」を持っています。
歩き立ちを始めた乳児を見れば分かりますが、彼らは彼らの時点で持っている機能をフルに有効利用しながら大きな頭 を支えつつ立ち上がり歩き出します。大人に比べれば非常に大きい割合を占める頭を支えているにも関わらず、彼らの身体には不必要な緊張もなくナチュラルで美しい。 しかし年齢を重ね、精神的にもあらゆることを学習していく過程で、徐々にバランスは崩れ、歩き出した頃の美しさを失い始めます。 小学校高学年ごろになると、背を丸め首を後ろにもたげ始めるのに気づく方は多いでしょう。(悪い姿勢による視力の低下が現れ始めるものこの頃でしょう。)そして反抗期を迎える時期になると、「他人にどう観られるか?」を非常に気にするようになり、歩き方、立ち方、 動き方を色々な環境やメディア等に影響されながら作り上げようとします。 いい見本ばかりが周囲にあるわけではありません。本人には無意識の段階で、 徐々に様々な癖や習慣が積み重ねられていきます。
そういった過程を通して人格形成をしていくのでしょうが、意外と眼中にない「自分自身の使い方」に対する無知さが、人格に与える影響は非常に大きいものです。
みなさん!ご自分の子供の頃の写真(立ち始めた頃)を取り出して見てみてください。きっと、 その空間に溶け込み、重力の向かう方向にしなやかになびくように立っているはずです。 しかし中学生の頃になると、身体は前かがみ気味になり始めているのでは? 激しい運動などをしているととくに怪我に出会うことも多くなり、 高校生の頃には肩こりや腰痛に悩まされていたのでは?経験してきた様々な事が蓄積され、肉体的にも精神的にもいびつになったご自分が見て取れるかもしれません。
私自身も自分のアルバムを紐解いてみると、愕然とすることが多々あります。もっと早い段階でテクニックに出会っていれば・・・。あらゆることに直面しつつも、自分の持つ能力を効果的に使いこなす術を持てたのではないかと思うのです。 怪我やストレスを最小限に防げたのではないかと・・。
※アレクサンダー自身もこの「予防」の観点を特に重視しており、早い時期での教育の必要性を説いています。
しかし、今の私は、あの美しい立ち姿の子供の頃の自分に近づいているように感じています。なぜなら、初めて立ち上がった頃にきっと感じたであろう快感を、今また実感できるからです。そして、精神的にも穏やかになりました。
“Coming Home!” 「アレクサンダー・テクニークを一言で表現すると?」という質問に対する友人の言葉が忘れられません。 正にこの感じです!
歩き立ちを始めた乳児を見れば分かりますが、彼らは彼らの時点で持っている機能をフルに有効利用しながら大きな頭 を支えつつ立ち上がり歩き出します。大人に比べれば非常に大きい割合を占める頭を支えているにも関わらず、彼らの身体には不必要な緊張もなくナチュラルで美しい。 しかし年齢を重ね、精神的にもあらゆることを学習していく過程で、徐々にバランスは崩れ、歩き出した頃の美しさを失い始めます。 小学校高学年ごろになると、背を丸め首を後ろにもたげ始めるのに気づく方は多いでしょう。(悪い姿勢による視力の低下が現れ始めるものこの頃でしょう。)そして反抗期を迎える時期になると、「他人にどう観られるか?」を非常に気にするようになり、歩き方、立ち方、 動き方を色々な環境やメディア等に影響されながら作り上げようとします。 いい見本ばかりが周囲にあるわけではありません。本人には無意識の段階で、 徐々に様々な癖や習慣が積み重ねられていきます。
そういった過程を通して人格形成をしていくのでしょうが、意外と眼中にない「自分自身の使い方」に対する無知さが、人格に与える影響は非常に大きいものです。
みなさん!ご自分の子供の頃の写真(立ち始めた頃)を取り出して見てみてください。きっと、 その空間に溶け込み、重力の向かう方向にしなやかになびくように立っているはずです。 しかし中学生の頃になると、身体は前かがみ気味になり始めているのでは? 激しい運動などをしているととくに怪我に出会うことも多くなり、 高校生の頃には肩こりや腰痛に悩まされていたのでは?経験してきた様々な事が蓄積され、肉体的にも精神的にもいびつになったご自分が見て取れるかもしれません。
私自身も自分のアルバムを紐解いてみると、愕然とすることが多々あります。もっと早い段階でテクニックに出会っていれば・・・。あらゆることに直面しつつも、自分の持つ能力を効果的に使いこなす術を持てたのではないかと思うのです。 怪我やストレスを最小限に防げたのではないかと・・。
※アレクサンダー自身もこの「予防」の観点を特に重視しており、早い時期での教育の必要性を説いています。
しかし、今の私は、あの美しい立ち姿の子供の頃の自分に近づいているように感じています。なぜなら、初めて立ち上がった頃にきっと感じたであろう快感を、今また実感できるからです。そして、精神的にも穏やかになりました。
“Coming Home!” 「アレクサンダー・テクニークを一言で表現すると?」という質問に対する友人の言葉が忘れられません。 正にこの感じです!
Category
Archive
- 2024年4月
- 2024年3月
- 2024年2月
- 2024年1月
- 2023年12月
- 2023年11月
- 2023年10月
- 2023年9月
- 2023年8月
- 2023年5月
- 2023年3月
- 2023年2月
- 2023年1月
- 2022年12月
- 2022年11月
- 2022年10月
- 2022年9月
- 2022年8月
- 2022年7月
- 2022年6月
- 2022年5月
- 2022年4月
- 2022年3月
- 2022年2月
- 2022年1月
- 2021年12月
- 2021年11月
- 2021年10月
- 2021年9月
- 2021年8月
- 2021年7月
- 2021年6月
- 2021年5月
- 2021年4月
- 2021年3月
- 2021年2月
- 2021年1月
- 2020年12月
- 2020年11月
- 2020年10月
- 2020年9月
- 2020年8月
- 2020年7月
- 2020年6月
- 2020年5月
- 2020年4月
- 2020年3月
- 2020年2月
- 2020年1月
- 2019年12月
- 2019年11月
- 2019年10月
- 2019年9月
- 2019年8月
- 2019年7月
- 2019年6月
- 2019年5月
- 2019年4月
- 2019年3月
- 2019年2月
- 2019年1月
- 2018年12月
- 2018年11月
- 2018年10月
- 2018年8月
- 2018年7月
- 2018年6月
- 2018年4月
- 2018年2月
- 2018年1月
- 2017年12月
- 2017年10月
- 2017年9月
- 2017年8月
- 2017年6月
- 2017年4月
- 2017年2月
- 2016年12月
- 2016年11月
- 2016年9月
- 2016年6月
- 2016年4月
- 2016年1月
- 2015年10月
- 2015年7月
- 2015年6月
- 2015年3月
- 2014年12月
- 2014年9月
- 2014年8月
- 2014年5月
- 2014年3月
- 2014年2月
- 2013年11月
- 2013年9月
- 2013年6月
- 2013年3月
- 2012年6月
- 2012年1月
- 2011年11月
- 2011年8月
- 2011年2月
- 2010年10月
- 2010年7月
- 2010年2月
- 2010年1月
- 2009年9月
- 2009年5月
- 2009年1月
- 2008年7月
- 2007年1月
- 2006年11月
- 2005年12月
- 2005年10月
- 2005年7月