アレクサンダー・テクニーク

 

無意識に行っている習慣的で非効率的な行いを見つめなおし、心と身体の協調関係について理解を深め、「自分自身をうまく使いこなす」ことができるようになるための方法論です。

 

「もしかして、自分が原因?」


 我々は、皆長い年月をかけて、自分の「正しいという感覚」(実は自分を苦しめているもの)を作り上げていきます。しかし、そこには思い込みの価値観も含まれているため、その中で活動しようとすると、無駄な緊張をしたり、刺激に対して必要以上に反応してしまいます。これが「習慣」なのですが、無意識に行っているために、本人は気づいていないことのほうが多いのです。そのために、良いと思って行動しても、悪い方向へ自分を導いてしまいます。習慣という悪循環の中にどっぷりと身を預けてしまい、様々な問題を生むことになります。

例1:「肩こり」「腰痛」「倦怠感」 など

 ストレッチ、体操、マッサージなど効果があるという様々な方法をを試してもその場しのぎで改善しない。暫くすると同じ状態に戻ってしまう。段々効果を得られなくなってきて、状況は悪化している。

例2:「パフォーマンスの頭打ち」 

 高度な技術を獲得するために繰り返し練習を積み、研究、努力しているのに、伸び悩んでいる。自分が思い描くように自分を使いこなせない。怪我などの問題も生まれ、質が上がるどころか、低下してしまう。

例3:「人前での緊張」

 スピーチなど人前で話す場合は、非常に緊張してしまい上手く話すことができない。「冷静に」と思えば思うほど、焦ってしまう。声もかすれ出なくなってしまう。

*レッスンでは、機能、習慣、バランス、反応などへの理解を深めながら、習慣的な使い方(心、身体をふくむ)に気づき、それにどう対処していくかを学習します。

そして、本当の意味での「正しい使い方」を獲得することで、問題を未然に防ぎ、もっと楽に自由に活動することができるようになります。

〔主な原理〕

  • Primary Control (原初的調整方法)
  • Inhibition (抑制)
  • Direction  (方向性)
  • Unreliable Sensory Appreciation (信頼できない感覚認識)      など

 

【理解するうえで大切なこと】

  • 「自分自身を見直す」という観点を持ちましょう
  • 「新しいものを学び加える」という作業の前に、「今までの自分を見直す」ことができなければ、新しいものを上乗せしても何も変化は起こりません。
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  • ②「学習」だと考えましょう
  • 「してもらう」という気持ちでレッスンを受けると、大きな勘違いが起こります。治療ではありません。自分の問題を自分自身で解決するための学習だと考えましょう。
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  • ③「責任」を持ちましょう
  •  最終的に教師に頼らず、自分自身に責任を持ち、良いコンディションを維持していくことが目的です。理解したことを日々の生活の中で実践していくことが大切です。
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  • ④「即効性」を期待するのはやめましょう
  •  自分の問題が深けれ深いほど、変化が起こるには時間がかかります。結論に急がず「なぜ?それが起こったのか?」を考えながら、過程を大切にしましょう。